新年明けましておめでとうございます! 2019年は今までよりもっと自由な形で社会に関わっていけるような道を模索していくことを目標に、さらに精進してまいりたいと思いますので、どうぞ皆様宜しくお願い申し上げます。
具体的には、私は小さい会社ながら経営者であり、従業員も数名雇用しておりまして、自分も従業員も一般的な企業と比較すれば結構フレックスに勤務しているのですが、それをさらに自由な形にしていきたいと考えております。
驚異的なスピードで世の中は進化していく
世界は恐ろしいスピードで様々なパラダイムシフトを起こし続けています。例えばビットコインをはじめとする仮想通貨のトランザクションに用いられるブロックチェーン技術や、Amazon EchoやGoogle Homeに代表されるスマートスピーカーの普及による一般消費者レベルでのIoT化、YouTubeという巨大プラットフォームが牽引する形での情報発信量の急速な増大など、時代の目まぐるしい変化は誰もが実感していることでしょう。
そんな時代に生きる私達は、文明の高度化に対して否が応でもカメレオンのように適応していくことを求められています。これまで「当たり前すぎて検証の余地もない」ような様々な問題を改めて検証し、改善を続けることなくして、数年後、いや数ヶ月後すら生き残れません。
こういった大きな課題に対して真剣に取り組むべく、商法を含む法律や道徳観を遵守しながら、「社会の役に立つ」という使命を持ち、しっかりと前に向かって進んでいくために、より自由な働き方を推進しながらも、事業への貢献度に対してできる限り適正な報酬を受け取れるように変えていきつつ、今年の実現は無理ですが最終的にはオフィスに出勤することすらなくしたいと考えているのです。
ノマドな知人との会話がきっかけだった
昨年末にそんなことをたまたま知人と話していたときに、こんな話をされました。ちなみにその知人は、いわゆる「ノマドワーカー」であり、東南アジアを中心に様々な国を旅しながら生活しています。
ノマドワーカーとは
ノートパソコン、スマートフォン、タブレット端末などを使い、Wi-Fi環境のある喫茶店など、通常のオフィス以外のさまざまな場所で仕事をする人を指す日本語の表現。また、そのような働き方を、「ノマドワーク」という。
Wikipediaより
自分もそれには同意できるけど、ノマドな働き方ってなかなか周りに理解してもらえないんだよね。その辺の折り合いって、どうやって付けてるのかよかったら聞きたい。
その問いかけに、私は答えることができませんでした。なぜなら、そもそも私自身が周りへの理解を求めてなかったからです。
ノマドへの厳しい見方に対する見解
そんな情けない自分を省みて、今まであまり深く考えてなかった「ノマド」についてネットで検索してみたら、知人が感じていたのと同じように「ノマド」に対する世間からの否定的な考え方がそこかしこに散見できたので、今回はそのあたりについての私なりの考えを、疑問に答える形で述べてみたいと思います。
親や親戚、兄弟に説明できるの?
説明しても理解を得られなければそれはそれでしょうがないので諦めます。万人が理解できる考え方だとは元から思っていません。もっとも、30歳を過ぎてから20歳そこそこの上司に教わりながら夜勤アルバイトをしていた経験のある自分にとって、世間体を気にする理由はないのですが(この経験は私にとって貴重な財産となりました)。
圧倒的な才能が必要なのでは?
生き方の選択であって、才能は関係ないと考えます。何をやるにせよ、才能のあるなしにかかわらず誰にでもチャレンジする権利はあるはずです。
フリーターと何ら変わらないでしょ?
大前提として、フリーター自体を否定するつもりはありません(自分自身がフリーターだったので、否定する資格もないのですが)。フリーターでもノマドでも、報酬を頂く対価として何かに人のために貢献できるかどうかが重要であると考えます。正社員になりたい人は正社員になればいいし、フリーターで満足なら別にフリーターのままでいいのではないでしょうか。
セキュリティ面の問題はないのか?
外出先でPCを使って作業を行う場合に「野良Wi-Fiを使う」ことはかなり危険です。また海外ノマドワーカーであれば、海外からサーバーにアクセスできるような状況だった場合に、世界中のIPアドレスからアクセスできる状態になってしまうため、これもかなり問題がありますね。ただそれらの問題は当然解決方法があり、前者は野良Wi-Fiを使わず自前のモバイルWi-Fiを用意すればOK、後者はセキュアなVPN接続環境があれば対応できます。私自身について言えば、外出先や海外出張時はPCで作業をしませんので、そういったセキュリティ上の問題とは無縁です。ただし、やはりノマドかノマドではないかにかかわらず、セキュリティへの意識は常に高く持っている必要があるでしょう。
なんでそこまでしてサラリーマンにならないのか?
これは人それぞれだと思うのですが、私個人としては、サラリーマンの道を選択肢から外したわけではなく、自分の能力を活かして世の中の役に立つにはどうするべきかと熟慮した結果、自然とノマド(のような形)になりました。
サラリーマンは経済的な安定感がある反面、社会の大多数の人と同じ時間に出退勤し、自分のやりたいことよりも同調・協調する能力が求められる傾向があるのではないでしょうか。一方でノマドワーカーに経済的な安定はありませんが、その代わり何をするにも自由です。当然自由には責任が伴いますので、環境に甘えていつもサボっていたり、適当にやり過ごしたり、相手への思いやりの心を持たなければ、信頼だけでなく収入を失う形で自らに返ってくるのは言うまでもありません。時代がどれだけ変化しても、例えば「因果応報」といったような普遍的な法則が消えることはないでしょう。
社会的信用が低いから、家のローンが組めないのでは?
確かにそうかもしれませんが、個人的には新築一戸建てや新築マンションに元から興味がありません。20代中盤〜後半に結婚して子供を何人か作り、30代で家を新築で買って、子供達を大学まで行かせて、定年まで勤め上げ、老後はのんびり過ごしたいといったような高度経済成長〜バブル時代にあった典型的なライフプランに関する固定概念を持っている人は、きっとノマドになっていないでしょうね。
価値観は人それぞれ。それを受け入れるかどうか
ノマドというのは、あらゆる価値観を認めて受け入れながら、自らの意志によって生きる道を選択した結果ではないでしょうか。つまり、人は人、自分は自分という、他人だけでなく自分に対しても価値観を押しつけない寛容さが求められる生き方のような気がしています。
何が正解で何が不正解かということは私には分かりませんが、自分がノマドなのかどうかはこの際気にせず(というか「ノマド」と呼ばれる多くの人も同じように気にしてないと思いますが)、今この瞬間にもし自分が絶対的な考えに凝り固まっていたとしても、それが本当に正しいのかどうか常に振り返り、反省を繰り返しながら今後も成長していきたいものです。もう40代ですし、若い世代から「老害」と呼ばれないよう気をつけなければ。
そんな決意を新たにし、今年も全力で業務に猪突猛進する所存でございます。ということで、2019年もオイゾウを宜しくお願い申し上げます!