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ラインナップが続々登場、注目のスマートスピーカー
この1年で激しい戦いの火蓋が切って落とされた、世界最大手IT企業によるスマートスピーカー(AIスピーカー)戦争。そこにオーディオ機器ブランドも参入し、どれを選んだらいいのかますます分からない状況となっています。スマートフォンの次に来る大きな波として注目されるデバイス=スマートスピーカーから、現時点で日本未発売のものも含め6つの商品をピックアップして比較してみました。
スマートスピーカーとは
対話型の音声操作に対応したAIアシスタント機能を持つスピーカー。内蔵されているマイクで音声を認識し、情報の検索や連携家電の操作を行う。日本ではAIスピーカーとも呼ばれる。(Wikipediaより)
- Amazon Echo
- Google Home
- Apple HomePod
- Harman Kardon Invoke
- Sony LF-S50G
- JBL LINK
Amazon Echo(アマゾン・エコー)
アメリカでは最も売れているスマートスピーカー。人工知能Alexa(アレクサ)を搭載し、スマートスピーカーとして標準的な機能を網羅した商品です。他と比べて日本語の音声認識が高いのも魅力。
日本での発売 | 2017年11月 |
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ユニーク | Amazonで買い物ができる(プライム商品) スキル(機能拡張)が豊富 購入した電子書籍(KindleやAudible)の朗読機能 |
音質 | バランスが良く、あらゆるジャンルの音楽に向く |
音楽サービス | Prime Music Amazon Music Unlimitedなど |
AIアシスタント | Alexa |
価格 | Echo Dot:2,740円 Echo:11,980円 Echo Spot:14,980円 Echo Plus:17,980円 Echo Show:27,980円 |
高さ | 148mm(Echo) |
その他 | モニターが付いたEcho Showなどラインナップが豊富 |
Google Home(グーグル・ホーム)
「オッケーグーグル!」でおなじみGoogleアシスタント搭載のスマートスピーカー。検索エンジン最大手だけに、精度の高い返答が期待できます。音声認識の面でも他のスマートスピーカーを圧倒します。
日本での発売 | 2017年10月 |
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ユニーク | Google検索に強み Googleマップとの連携で経路検索などが可能 Google製品のChromecastとの連携によりYouTubeやNetflixが利用可能 |
音質 | 海外レビューなどをまとめると、微妙という感想が多め |
音楽サービス | Google Play Music Spotifyなど |
AIアシスタント | Googleアシスタント |
価格 | Google Home Mini:6,480円 Google Home:15,120円 |
高さ | 142.8mm(Google Home) |
その他 | 複数ユーザーの声を認識 |
Apple HomePod(アップル・ホームポッド)
アメリカなど3ヶ国で2018年2月に発売されました。その魅力は何と言ってもiPhoneなど他のApple製品との連携に尽きるでしょう。後発ながら高めの価格設定ですが、発売すれば話題になること必至。
日本での発売 | 未発売(2019年予定) |
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ユニーク | iPhoneやMacなどApple製品との連携 |
音質 | 低音がよく出るそうなので、クラブミュージックなどを聞くのに良さげ |
音楽サービス | Apple Music iTunes |
AIアシスタント | Siri |
価格 | 349ドル(日本価格未定) |
高さ | 172mm |
その他 | 音楽はApple MusicとiTunesのみになるので、Apple製品ユーザー以外が買ってもただの置物になる可能性が高い |
Harman Kardon Invoke(ハーマン・カードン・インヴォーク)
オーディオ機器ブランドのハーマンによる、マイクロソフトのAIアシスタント「Cortana(コルタナ)」を搭載したスマートスピーカー。日本での正規発売は未定。ビジネスシーンでの活躍に期待できそうなモデルです。
日本での発売 | 未発売(発売時期未定) |
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ユニーク | Skype通話 iOSやAndroidのアプリで操作できる |
音質 | 海外ユーザーのレビューでは評判がかなり良い |
音楽サービス | Spotify TuneIn iHeartRadioなど |
AIアシスタント | Cortana |
価格 | 12,974円 |
高さ | 241.3mm |
その他 | アマゾン(アレクサ)とマイクロソフト(コルタナ)の提携による相互運用の実現で、アマゾンでの買い物やPrime Musicの利用などが可能に |
Sony LF-S50G(ソニー・LFS50G)
ソニーも負けじと完成度の高いスマートスピーカーを発表しました。他と比べて際立った個性はありませんが、音質は良く、Googleアシスタントを搭載と安心感もあり、このLF-S50Gは狙い目です。
日本での発売 | 2017年12月 |
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ユニーク | Android TV搭載のソニー製品ブラビアとの連携 NFC搭載スマホと簡単にペアリングできる |
音質 | あらゆるジャンルの音楽に対応できるような、バランスの取れたサウンドを実現 |
音楽サービス | Google Play Music Spotify |
AIアシスタント | Googleアシスタント |
価格 | 24,710円 |
高さ | 162mm |
その他 | ハンドジェスチャーでも操作可能 防滴仕様 スマホ(iOSやAndroid)とのBluetooth接続で音楽をかけられる |
JBL LINK(JBL・リンク)
最後はこちら、オーディオブランドJBLのスマートスピーカーです。LF-S50Gと同じくGoogleアシスタント搭載。音もさることながら、持ち運びが可能&防水なので、アウトドア派の方にもおすすめです。
日本での発売 | 2018年4月 |
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ユニーク | バッテリー内蔵で屋外使用可能 防水性能(IPX7) |
音質 | 全体の音域がきれいにバランス良く出て、厚みのある音質 |
音楽サービス | Google Play Music Spotify |
AIアシスタント | Googleアシスタント |
価格 | JBL LINK300:26,870円 JBL LINK500:43,070円 |
高さ | 157mm |
その他 | 2018年12月31日まで期間限定キャンペーン、半額以下で買えるチャンス! |
大手同士のシェア争いに注目です
AIアシスタントはアマゾン(Alexa)、マイクロソフト(Cortana)、アップル(Siri)とグーグル(Googleアシスタント)と、現時点で4社が争う様相になっています。その中でGoogleアシスタントは他社メーカーに提供されているあたり、スマートフォン市場と同じような展開ですね。アマゾン、アップル、グーグルはそれぞれサブスクリプション型音楽配信サービスを持っているので、今後ユーザーの囲い込みがさらに激しくなっていきそうな予感です。
個人的には、アマゾンという世界最大の販売ルートを駆使するEchoが今後どこまでシェアを伸ばしていくのかという点と、マイクロソフトのCortanaを搭載したInvokeが、WindowsやOfficeの強みを生かしてビジネスシーンでどこまで優位性を発揮していけるのかという点に注目しています。