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iMac+iPhone環境に変えて大正解でした
私自身がApple信者であるため、これまではデスクトップ=iMac、ラップトップ=MacBook、タブレット=iPad、スマホ=iPhoneという4つの異なるApple製品を状況に応じて使い分けるという作業環境を構築していました。そのような環境で数年にわたり業務を行ってきた中で、あまり効率的ではないと感じてきたタイミングで、iPhoneのディスプレイサイズが大きくなってきたこともあり、思いきってMacBookとiPadの使用をやめ、オフィスで作業を行うときはiMac、それ以外はいつでもどこでもiPhoneという環境に切り替えたのですが、このことで作業効率が大幅に向上したため、今回は使い分けるデバイスの種類をiMacとiPhoneだけに限定することで得られるメリットを紹介したいと思います。なおこれはあくまで自身の作業環境がこのスタイルに適していたということが前提であり、全ての方におすすめできるというよりは個人的な都合にかなり依存しているということを初めにお断りしておきます。
なおWindowsは一切使わないというわけではなく、どうしてもMacではできない作業も一部あるため、たまにWindows 10のデスクトップPCを使うことはあります。なおBoot Campという、MacにWindowsを入れて両方のOSを1台のPC(Mac)で使う方法もありますが、私はそれによってメイン機になるiMacのストレージ(データの容量)を圧迫したくないため、MacとWindowsそれぞれPCを分けて使っています。Windowsを使う頻度もせいぜい全体の5%ほどなので、この方が好都合なのですが、どのような環境を構築するかは人それぞれの状況に応じて選択するのが良いでしょう。
またMacBookとiPadについては会社の業務上、完全に用途を限定した上で使用しており、これはこれでかなり重宝しています。あくまで私個人が作業する環境という意味ではiMacとiPhoneしか使ってないというだけです。
iMac+iPhoneのメリット
前置きが長くなりましたが、この環境でのメリットについて説明していきます。
管理の煩わしさから開放
様々なデバイスを場所や状況によって使い分けるというのは一見合理的ですし、全てApple製品で統一すればiCloudやiTunes、AirDropなどを駆使してデータを共有できるというメリットもあるでしょう。ですが実際には困ったことの方が多かったです。例えば作業中のファイルがどこにあるのか分からず、全端末を片っ端から探すはめになったり、当日プレゼンにiPadを使いたかったのにカバンに入れっぱなしなのを忘れて充電が切れてたとか。後者のケースはただ自分の単純ミスということもありますが、iMacとiPhoneだけという環境であればそもそもこのような問題自体が起こり得ません。
それにAppleという同一メーカーだからこその利点があるのも確かですが、iMacとMacBookはMacOS、iPadとiPhoneはiOSというように、OSがそもそも違うわけで、つまるところこのことがデータを完全には共有しきれないことにもつながっています。最近のiOSではフォルダ機能が追加されたことでファイルの管理ができるようになり、この機能自体はとても革新的だと感じてはいつつも現段階で実用性は低く、メリットを感じるほどに至ってはいません。
なので現在はiMacとiPhoneで共有するものとしないものを完全に分けてデータを管理しています。共有しているものはパッと思いつくのは「メモ」と「メール」だけ。ほとんどありません。
メモ
ちょっとしたメモやリマインダー、to doリストなどは「メモ」をiCloudで管理。
メール
複数のPOPアカウントを併用していますが、これらのアカウントはiPhoneとiMacでどちらも使えるようにしています。
コスト削減→集約
それにコスト的な問題も発生します。常に最新モデルを買う必要はないですが、だいたいどのモデルも1〜2年周期で出てきますので、それなら端末を限定することで浮いた費用を、メインで使うマシンとなるiMacやiPhoneのスペックに回した方がよっぽど経済的でコスパが高いと感じています。発売されたばかりのiPhone XS Maxがスマホにしては高すぎるという一部の声もあるようですが、古くからのMacユーザーであれば少なくとも金額面においてそれほど驚きはないはずです。ちなみに現在発売されているiMacの2017年モデルは一番安いスペックであれば13万円ほどで購入できますが、結局のところ多くのMacユーザーにとってはAdobe CCであったり、もしくはハードの性能が作業効率の上でとても重要になってくるソフトを使用することが前提のため、ディスプレイサイズ+解像度、CPU、メモリ、ストレージ、グラフィックボードなどのスペックにこだわることになり、最終的に3〜4倍ほどの金額になってしまうわけですから。
荷物がコンパクトに
「ポケットに入るかどうか」これはかなり大きな問題です。MacBookまたはiPadを持ち運ぶ場合(というかこれらは持ち運ぶことが前提のデバイスなので当然ですが)、そのためのバッグが必要になります。「いやいや社会人なら外出時に普通バッグは持ち歩くでしょ」と思われるかもしれませんが、そうではなく、持ち運ぶ手間と、持ち運ばなかったことで何かの作業ができない場合とを天秤にかけたとき、iPhoneでできない、例えばPremiereによる動画編集などの作業は外出時にはしないと割り切ってしまえば、このことはほとんどデメリットではなくなるので、MacBookなどを運ぶ手間が省けます。付け加えるなら、私はAdobe CCソフト(Photoshop、Illustrator、Lightroom、Premiere、Audition、After Effectsなど)を使うことが多いのですが、ディスプレイサイズ的にもスペック的にもMacBookでの作業はとてもストレスに感じるため、iMacのみで行っているので、そもそも場所関係なくMacBookでこういったソフトを使うことはありません。実際にMacBookもiPadも持ち運ぶ必要がなくなると身軽になりますし、海外出張などできるだけ持ち物を少なくしたい場合は身軽になることのメリットをより実感し、iPhoneに感謝感激するばかりです。
デメリットは諦める
さてiMacとiPhoneのみの環境にすることでメリットだけでなくデメリットも当然あります。それは外出時に起こるもので、いくつかのソフトを使えないことや、文章の作成が不便になるといった点ですが、ただし私の場合はこれらがほとんどデメリットと感じることはなく、単に「オフィスではiMacで全般的な作業をし、外出時はiPhoneでできる作業のみを行う」と完全に割り切ることで、あっさりとこのデメリットを克服することができました。外回りの営業など外出している時間が長い方にとってはそうもいかないかもしれませんので、このあたりは人それぞれの環境次第と言えるでしょう。
WordやExcelなどの事務系ソフトが使えない
Macユーザーと言えど、WordやExcelといったMicrosoftの事務系ソフトは避けて通れませんが、日常的な使い道としては請求書や送付状などが主であり、これらの書類は作成にそれほど時間がかかるわけではないので、オフィスにいるときにパパっと作ってしまえば問題ありません。ただ中には契約書など文言に細心の注意を払う必要がある書類や、細かく詰める必要がある見積書であったり、プレゼン資料や稟議書といったような作成に時間がかかるものもあります。これらは外出時に作業できないため、iPhoneのメモなどで草案を作り、それをもとにオフィスに戻ってからまとめて体裁を整えるという方法を取ることでクリアしています。
Adobe CCが使えない
動画に関する編集、写真やデザインなどグラフィック関係については、外出時には一切作業を行わないと割り切ることで無理やりデメリットを解決しました。また前述しましたが、もし外出時に作業するとしてもMacBookは画面サイズが小さくスペックもiMacに劣るため、Adobe製品についてはiMacだけで作業したいという本音もあります。
文字入力が不便
パソコンのキーボードとスマホの文字入力で比較すると、特にある程度長くなる文章の作成時においてはその快適さや速度の上で圧倒的にパソコンの方が優れています。これはもう我慢するしかないと諦めました。また、このことが唯一、MacBookを外出時に持ち運ばないことのデメリットだと思っています。逆に言えばデメリットはこれだけなので、自分の環境ではMacBookを使わない理由としては十分だと言えるでしょう。iPhoneでも文字を入力すること自体はできるわけですし。
「ウェブ制作者」という立場での見解
日常的な業務を行う上で、またウェブ制作者という立場でクライアントとの打ち合わせを行う場面なども想定した上で、約2年近くやり続けてきた結論として、iMac+iPhoneのみというこの環境でも全く問題ないことが分かりました。
ネットショップやウェブサイトの管理画面(バックエンド)
業務上様々なウェブ関係の保守・運用を行っていますが、これらは基本的に全てiMacで行い、出張時のみiPhoneで行います。以前は出張時にMacBookを持っていってましたが、数日〜1週間程度であれば、この業務に関しては今のiPhoneのディスプレイサイズと使い勝手で全く問題ないです。これはiPhoneという革新的なデバイスの賜物という他ありません。
打ち合わせ時にPCは必要か?
ホームページ制作の打ち合わせでクライアントを訪問する際も、これまではMacBookまたはiPadを持っていってましたが、現在はiPhoneだけです。ウェブに関係する打ち合わせのため、様々なサイトを閲覧したり、SEO対策ではGoogleを利用する上でサイトを表示しながら話し合うわけで、さすがにiPhoneでは小さすぎて見づらいのでは? という疑問が出てくるのは当然かと思います。ただ私がこれ1台で問題ないと考えている最大の理由として、現実問題、(サイトごとに差はありますが)およそ70%以上のユーザーがスマホで閲覧している時代に、パソコンのディスプレイでわざわざウェブを閲覧しながらサイトの方向性やデザインを話し合うこと自体がナンセンスだからです。しかもこの比率は急速に変化しており、今後ますますスマホの割合が増えていくことは明白です。
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