世界的に見て特に登録者数が多い4つのサブスクリプション型音楽配信サービスの特徴を比較し、その上でおすすめしたいサービスを発表します!
今回比較するサービス
- Apple Music
- Spotify
- Amazon Music Unlimited
- YouTube Music
補足:Google Play Musicは今後YouTube Musicに統合される可能性が高いことから割愛。
比較、、の前に結論を
先に結論から話しますが、
- Apple Music
- YouTube Music
このどちらかを選ぶのがよいでしょう。その理由は、どのサービスもそこまで際立った優位性がなく、これらの音楽配信サービスがスマホアプリとしてプラットフォームに依存しなければならないことを考えると、結局最後に残るのはApple Music(iOS)とYouTube Music(Android)であることが容易に想像できるからです。
なので、
- iPhoneユーザーはApple Music
- AndroidユーザーはYouTube Music
というのが最も現実的で、最も分かりやすい選択肢と言えるでしょう。ちなみに補足すると、YouTubeとAndroidは同じGoogleのサービスです。
ここから比較
これら4つのサービスを、以下の通り4つの項目で比較していきます。
- 登録者数
- 料金(月額)
- 曲数
- 音質(最高音質)
登録者数
- Apple Music:6,000万人(2019年6月時点)
- Spotify:1億800万人(2019年前半時点)
- Amazon Music Unlimited:3,200万人(2019年7月時点)※Prime Music含む
- YouTube Music:1,500万人(2019年5月時点)
Spotifyがダントツで多いですね。ただSpotifyはサービス開始時期が最も早く、他のサービスがそれを追っているという状況です。YouTube Musicはまだ始まったばかりですが、今後急速にシェアを伸ばしていくことが予想されます。
料金(月額)
- Apple Music:980円
- Spotify:980円
- Amazon Music Unlimited:980円
- YouTube Music:980円(iPhoneは1,280円)
各社横並びといったところです。唯一例外としてはYouTube MusicがiPhoneユーザーだけ高くなる点が挙げられます。
曲数
- Apple Music:5,000万曲
- Spotify:4,000万曲
- Amazon Music Unlimited:6,500万曲
- YouTube Music:4,000万曲
この単位になると正直6,500万曲も4,000万曲もそれほど変わりがないと思えてきます。実際、一生のうちに数千万曲を聞くのは不可能ですからね。そういった意味では、比較対象として曲数で選ぶのはあまり有効とは言えないでしょう。
音質(最高音質)
- Apple Music:256kbps
- Spotify:320kbps
- Amazon Music Unlimited:256kbps
- YouTube Music:256kbps
ここではビットレートで比較しました。またここで挙げている数字は「最高音質」でダウンロードする場合のものになります。こうして見るとSpotifyのみが高く、それ以外が同じという状況ですが、よほど音楽を聞く環境にこだわっているのでなければ320も256もそれほど変わりません。その意味ではほぼ横並びと言っても問題ないでしょう。
比較まとめ
これらの項目で4つのサービスを比較してみると、そこまで大きな違いがあるわけではないことがお分かり頂けたかと思います。細かい点を言えば、例えばある曲が入っているサービスと入ってないサービスという違いがあったり、Amazon Musicでは歌詞表示機能がカラオケ仕様になっていたり、YouTube Musicは曲だけでなくミュージックビデオも流れたりなど、多少の違いはありますが、「定額の音楽聴き放題サービス」という観点から言えば、際立った特徴の差がないのが現状なので、この4つであればどれを選んでも問題ないです。
その意味で、冒頭に結論づけたようにiPhoneユーザーならApple Musicを、AndroidユーザーならYouTube Musicを選んでおくのが最適解であると言えます。
Spotifyはどうなる?
現時点で最も登録者数が多く(全世界で1億人以上)、この手のサブスクリプション型音楽サービスの先駆者的な存在でもあるSpotifyですが、Appleとの間で抱えている問題が解決しそうな気配はありません。あらゆるスマホアプリの中でもこの音楽配信サービスは、iOSのAppleにとってもAndroidのGoogleにとってもプライオリティが高いコンテンツであることは間違いないので、この2社が現在全力でシェアを取りにかかっている以上、この2社のようなプラットフォームを持たないSpotifyがますます劣勢になっていくことは明白です。
今後さらにソフトウェア(アプリ)がOS依存を強めていくことを考えると、GoogleとApple以外で、際立ったサービス内容の差別化を図ることができなければ、特にこの音楽配信サービスにおいては、生き残っていくのがかなり難しくなっていくでしょう。