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ダークモード化が止まらない
今後ウェブデザインやアプリのユーザーインターフェイスはどんどんダークモードに変わっていくことが考えられます。すでに主要のOSやアプリケーションでその流れが目に見えて進んでいるのです。
Mac OS
2018年にリリースされたMojave(10.14)でダークモードに設定が可能に
一般→外観モード→ダーク
Windows 10
2018年10月にアップデートされたバージョン1809からダークモードが利用可能に
スタートボタン→設定→個人設定→色→「規定のアプリモードを選択します」を黒に
Adobe
IllustratorとPhotoshopは7年前のバージョンCS6から
それ以前ではPremiere ProやAfter Effects、Lightroom
YouTube
スマホなどのアプリは2018年から
PCでも設定が可能
設定方法:右上のアイコンをクリック→ダークテーマ:オフを選択してオンに
設定方法
PC:右上のアカウントアイコンをクリック→ダークモード
スマホ:左上のアイコンをタップ→設定とプライバシー→画面表示とサウンド→夜間モードをオン
それ以前に、現在のようなデスクトップ型のユーザーインターフェースでは背景は黒、文字は白が当たり前でした。ただ今のダークモードへと向かっているこの流れは、その意味合いが大きく異なっています。
ダークモードのメリット
このダークモードですが、実は見た目的な印象とは関係なく大きなメリットがあります。そのメリットを2つ挙げます。
目に優しい
背景と文字では、面積は圧倒的に背景の方が大きく、背景が白だと画面が眩しく光っている状態になるため、特に夜だと目が疲れます。
バッテリー消費量を低減
現在のディスプレイは液晶から有機EL(OLED)に変わってきています。例えばiPhoneでは、2017年11月に発売された10周年モデルのiPhone Xで有機ELディスプレイを採用しました。また2020年にはiPhone全機種で液晶を廃止すると言われています。
有機ELディスプレイの端末でダークモードに変更すると、最大で60%もバッテリーを節約できる場合もあるということなので、特にスマホなどのモバイルデバイスにおいては、そのメリットはかなり大きいと言えます。
液晶から有機ELへ。ディスプレイの進化
有機ELは電気を流すと発光する有機物が光ることによって表現し、それに対して液晶は白い光の光り方を調整することで表現するという、表現方法に根本的な違いがあります。そのため有機ELでは黒の部分は全く光を出さず、例えば真っ黒の画面であればバッテリーを消費しないというわけです。
液晶の場合はすでに光っている光を抑えるため、基本的に光を抑えるための電圧がかかっているために、画面が真っ黒であってもバッテリーを消費します。
次世代型ディスプレイ、MicroLED
なお、現在アップルは有機ELよりさらに高輝度でかつ低消費電力になるMicroLEDディスプレイの開発を自社で進めており、今後まずは2020〜2021年頃にApple Watch、その数年後にiPhoneに使われるだろうと言われています。このMicroLEDは有機ELよりも輝度が高く、晴天時の屋外で直射日光を受けても画面がより鮮明に見れるようになるということと、有機ELと比較して変色や色あせといった劣化にも強くなり、さらにディスプレイの長寿命化、省電力化という点でも上回っているという、まさに次世代の技術です。
ちなみにこのMicroLEDを現在採用しているのが、サムスンの146インチ薄型テレビ「THE WALL」です。
ウェブサイトはダークモードで作るのがおすすめ
今後1〜2年で多くのスマホなどのデバイスに有機ELが搭載されていることが明らかなので、YouTubeやTwitterといったスマホアプリの代表格に続いて今後様々なアプリのインターフェイスやウェブサイトのデザインが一気にダークモードになっていくことは間違いありません。近いうちに店舗やブランド、会社のホームページをリニューアルまたは新規で作る予定がある場合は、是非ダークモードで作ることをおすすめします!