に投稿 コメントを残す

歌手デビューが決まってはじめてのレコーディング。気をつけることは?

本日は10月最初の出勤ですが、「毎月先着3名様・CD200枚贈呈キャンペーン」の残り枠があと1つとなりました! 通常CD30枚のところ200枚とかなりお得なキャンペーンとなっておりますので、CDを作りたい、CDデビューしたいとお考えの方は是非この機会を逃さずお早めにお申し込みくださいね。

最初は誰もが不安だらけ

さて今日は、歌手デビューを控えている方が必ずと言っていいほど分からないことだらけで不安に思われている、レコーディングについてお話ししたいと思います。レコーディングで何をするかと言うと、バンドなど楽器の演奏がある場合を除き、基本的にはボーカル(歌)の録音を行います。レコーディング当日までにはデモトラックや歌詞が仕上がっていますので、ご自宅や近所のカラオケボックスなどで練習して頂き、レコーディング前(前日または何日か前)にはリハーサルを行い、ボーカルをチェックさせて頂いた上で、本番ではしっかり歌えるように指導をさせて頂きます。このリハーサルでほぼ問題なくレコーディングに臨める状態になります。

レコーディングは当然ですが「レコーディングスタジオ」と呼ばれる、録音するための様々な機材や防音設備が整った場所で、シングルプラン(2曲)であれば1日で、アルバムプラン(10曲入り)は個人差があるものの2〜3日かけて行います。ボーカル録りの場合はボーカル以外の雑音が入らないよう、歌手のみが密閉されたボーカルブースに入り、レコーディング作業を進行するエンジニアや、歌手やエンジニアに指示を出す責任者(プロデューサー)などがレコーディングブースに陣取り、それぞれが連携しながらボーカルを録音していきます。ちなみにボーカルブースとレコーディングブースは通常ガラス窓越しにお互いが見えるようになっていて、録音中でなくてもマイクを通してプロデューサーやエンジニアなどに質問したり要望を伝えたりといった会話をすることもできます。なお皆さん優しい方ばかりで、上手く歌えなくても怒ったり怒鳴ったりされることは一切ありませんからご安心ください(笑)。レコーディング中はとにかく歌手の方がリラックスしてボーカルに集中できる環境がとても大事なので、楽しみながら歌って頂ければと思います。

ということでいざ本番のボーカル録りですが、一発録りはほぼありません。通しで歌ってもらいつつ様子を見ながら、例えば最初は1番のAメロだけとか、または1フレーズだけとかというように区切って録音していきます。そして何度か同じ箇所を録音し、OKテイクが出たら次に進んでいくというパターンで進行します。いつも全く同じというわけではありませんが、だいたいこのような流れになることが多いですね。

初RECで気をつけるポイント

それではレコーディングを迎えるにあたり、どんなことに気をつけたらいいかというポイントをいくつかお伝えしたいと思います。

体調を管理する

本番に風邪気味だったり喉の調子が悪かったりしないように、レコーディング当日に向けて体調管理をしっかり行うようにしましょう。前日はしっかりと睡眠を取る、お酒は控える、温かい飲み物を飲んだり除湿機などで喉を守る、ストレスをできるだけ取り除くなど、大まかにはこのあたりに注意してください。また繁華街や公共交通機関など人が多い場所ではできるだけマスクをして風邪などのウイルスをもらわないような対策も有効です。さらに詳しく説明することもできますが、ケースバイケースのため実際にCDデビューのお申し込み頂いた方には打ち合わせ時やリハーサルでお会いしたときなどに具体的な方法をお話しすることが多いので、是非そのタイミングで聞いて頂ければと思います。

気になることは何でも聞く

ボーカルのレコーディング中は、1人の歌手に対して何人ものプロが見守りつつボーカルに意識が集中しています。初めてのレコーディングともなれば、このような状況で緊張しないはずがありません。適度な緊張感はプラスになりますが、ガチガチな状態ではご本人にとっても満足のいくレコーディングはできないでしょうから、できる限り楽しむ姿勢で、細かいことはプロに任せるというスタンスで臨みましょう。

そして気になることがあれば、それが例えレコーディング最中であったとしてもマイクを通してどんどん質問しましょう。まさに「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」です。初めてのレコーディングであれば、どんな疑問点があったとしても当たり前のことですし、それはエンジニアもプロデューサーもよく分かっています。「さっき歌ったところ、上手く歌えてなかった気がするので一度流してもらえますか?」「モニターのボーカルがちょっと聞こえづらいので、もう少しボリュームを上げたいのですが」など、とにかくどんなことでもかまいません。レコーディングスタッフはとても親身になって対応してくれますのでご安心を。

過度な練習は禁物

レコーディング当日は、プロデューサーの指示に従って頂き、ボーカル録りを進めてまいります。もちろん歌手ご自身のリードによって進行することも可能ですが、仕上がりの出来栄えを考えると、そのように従って頂くのがベストですので、おすすめです。

過去のお話として、ある高齢の演歌歌手(過去にメジャーでCDも何枚か出しています)の作品を手がけたときのことです。事前に十分すぎるほど練習をされたとご本人から伺ってはおりましたが、いざレコーディングを始めると、途中ある1フレーズ(ほんの2小節ほどだったかと記憶しています)がどうしてもプロデューサーの指示通りに歌えず、強い癖が付いてしまっていたため、この1フレーズを録るのに休憩などをはさみつつ4~5時間かかったことがあります(大げさに聞こえるかもしれませんが、事実です)。私どもは時間のこともあって「難しいようでしたら歌いたいように(歌いやすいように)歌ってもらってもいいですよ」と提案するも、本人含め(確かスタジオ内に8名ほどいたかと思います)そこにいた全員が、プロデューサーの指示通りの方が良いという結論になったため、結果的にかなり難航したのでした。プロデューサーの指示に絶対従わなければならないという意味ではなく、仕上がりを考えれば断然その方がおすすめですということです。また補足としては、テイク数が多くなればなるほどボーカルの質はどんどん悪くなりますし、その後のパートの録りにも悪い影響が出ますので、こだわりすぎは本当に危険です。

他の歌手でも似たようなことが何度かありました。こちらは別の30代の女性歌手のお話です。この方は「CDデビューしたい!」からデビューを果たし、その後順調に知名度も少しずつ増えてきて、4枚目のシングルを出したあたりだったかと思います。やはりこのケースも練習しすぎてしまったようで、レコーディング当日には歌詞も見ないで歌えるほどになっていたのですが、レコーディング時に歌い方が変則的すぎてしまい(例えるなら、ヒット曲を持っている演歌歌手が、コンサートでその曲を曲通りではなくわざと節回しを変えて歌うような感じ)、私どもは「できればもう少し基本に沿って歌った方がいいと思います」と提案はさせて頂きましたが、本人がその歌い方を気に入っていてこれで行きたいと仰ったので、それ以上止めることができず、仕上がったCDはとても悲惨なことになってしまった、そんなこともありました。

私どものスタンスとしては、まず第一に歌手の方の意見ややりたいことを尊重するというものですので、もちろんご判断はお任せ致しますが、結果(完成したCD)を重要視するのであれば、その道のプロであるプロデューサーにある程度委ねて頂き、また練習もしすぎないことをおすすめします。

最高の作品づくりのために

いつまでもCDという形でその音源が残り続けるわけですから、そのためのレコーディングが原則一度きりなので気負いすぎてしまう心境は私どももよく分かっております。そしてよく分かっているからこそ、歌手を中心とし、そのCDに携わる全てのスタッフが最高のパフォーマンスを発揮できるように、そして与えられた環境の中で最高の作品に仕上がるように責任を持って取り組みますので、一緒に楽しみながら素晴らしい作品を作りましょう!

↓いいねもお願いします!


コメントを残す