20代女性のJ-POPシンガーC様、遂にCDデビューします!その2

大学生になって上京し、最初は友達に誘われてクラブやライブハウスなどに遊びに行くようになった。
そこでは実力のある歌手やバンドがライブをやっていて、「私もいつかこの人達と同じようにステージに立ちたい」と思い始めた。
するとその機会はすぐに訪れ、オーガナイザー(主催者)から「出てみない?」と声がかかるようになる。
最初は飛び上がりたいほどうれしかった。
邦楽洋楽問わずカバー曲のオケ(カラオケ)を用意し、スタージ映えしたくて衣装やアクセサリーも買い揃え、小さい頃から好きだった歌を思う存分披露した。
そうやってステージに出演すると、うれしいことに別のオーガナイザーから声がかかったり、別のシンガーから他のイベントを紹介されたりして、どんどん出演する機会が増えていく。
たくさんの機会を与えてもらうにつれ、歌手としてデビューしたいという気持ちが生まれた。
私はプロの歌手になる。
だけど正直に言うと、そうやって日々いろんな場所で歌うのは簡単なことではなかった。
それは何故かと言うと、ライブ出演するためにチケットを売らなければいけなかったから。
通常、私のようなアマチュアのシンガーが大勢の人前でステージに立つ場合、そのイベントの入場チケットをノルマとして課せられることになる。
例えば「1枚2,000円のチケットを10枚売ってください。」と言われる。
もし10枚売れなかった場合、例えば5枚しか売れなかった場合はどうするか?
売れ残った5枚のチケットを自分で買い取らなければならない(俗に言う自腹)。
最初は仲の良い友達はもちろん、大学の同じ学科だったりサークルのメンバーや、ライブハウスなどで知り合った人などにとにかく声をかけまくった。
仲の良い友達に関しては、最初は応援してくれていたので来てくれたが、だんだん無理をして来てくれているのが分かってしまい、誘いづらくなった。
それ以外のあまり普段付き合いのない人達は、最初の1~2回は付き合いで来てくれたけど、誘いすぎて返事をくれなくなったりしたし、「このままだとみんなに嫌われる!」と思うようになってからは全く誘えなくなってしまった。
結局はいつもライブハウスなどでよく顔を合わせる同業者(シンガーとかオーガナイザーとかクラブ関係者)ばかりと連絡を取り合うようになり、お互いに誘ったり誘われたりという「仕事の付き合い」みたいな感じの関係ばかりが増えていった。
その3に続く

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