20代女性のJ-POPシンガーC様、遂にCDデビューします!その3

そんな日々を過ごしながら約2年ほど経ち、気づいたら大学の友達とは距離が生まれてしまった。
「みんなは就活をどんどん始めているのに、私は一体何をやっているんだろう?」
ステージに立つためにチケットを捌き、チケットを捌くために馴れ合いの交流をする毎日・・・。
最初こそ「歌手デビューしたい!」という夢に向かって毎日がキラキラしてたけど、今はデビューできるなんて希望も一切失い、ただ惰性で活動していることに気づいた。
私はイベントへの出演を徐々に断るようになっていった。
ステージに立てたとしても、私の歌を聞きに来てる人なんて1人もいないという気持ちが強くなっていった。
オーガナイザーは私が出演することに感謝してくれ、また次回も出てほしいと言ってくれるが、私は彼らにとってチケットを買ってくれるお客さんだから、考えてみたらそうなるのは当たり前のこと。
私は決断を迫られていた。
このまま歌手活動を続けるべきか?
それとも歌手活動はきっぱり諦めて、就活に専念するべきか?
東京に送り出してくれた両親のことを思った。
大学に行かせてくれた両親には、とても「就職しないで歌手の道を目指す」とは言えなかった。
歌手になる夢を諦めたのは、このとき。
でも、その結果を残念だとは思わない。
その理由は、自分が経験することによって真実を知ることができたから。
私自身歌がずっと好きだったけど、実際にその夢を実現するために行動を起こすまでは、漠然と「ちょっとがんばれば、きっと歌手デビューできるはず」って甘く考えてた。
でも現実はそんなに甘くないということを身をもって知ることができたから、割りとあっさり夢を諦めることができたんだと思う。
だから私は歌手になりたいとはこれっぽっちも思わない。
最終回に続く

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