MacとiPad(+Apple Pencil)があれば最高のプレゼン体験ができる

今回は「MacとIPadがあれば最高のプレゼン体験ができる」というお話です。クリエイティブとセールス(営業)は水と油のような関係だと思われがちですが、それをApple製品を使うことによって融合させることができ、私のようにクリエイターでもなく営業マンでもない人でも手軽に1人でクリエイティブなサービスや商品をセールスできるということをお伝えします。
なお制作環境はiMacとiPadになりますが、MacBookが1台あれば同じことができるという点を先にお断りしておきます。

クリエイティブとセールスは両立できる

私は仕事で営業もしています。営業といっても飛び込みや電話を片っ端からかけるというようなものではなく、問い合わせを頂いた際や知人から紹介して頂いた際に、先方にお伺いしてホームページ制作や映像制作といったサービス内容や、その料金についての説明を行うインバウンド営業にあたります。また、私のクライアントさんというのは、主に中小企業の経営者になります。

プレゼンの内容自体よりもプレゼンそのものに興味を持ってもらえることが多かった

ここ1年ほどはiPadを持参し、そのiPadで表示したプレゼン資料をめくりながら説明するのですが、その際の成約率が以前よりも上がりました。当初は「景気が良くなってきたのかな?」などと漠然と思っていた程度ですが、忙しさに追われていたこともあり、深く考えることがなかったのですが、一度しっかりと分析すべきだと考えるに至り、打ち合わせの状況を真剣に振り返ってみたのです。
すると1つの結論に達しました。それは「プレゼンの内容自体よりもプレゼンそのものに興味を持ってもらえることが多かった」というものです。具体的には「紙の資料ではなくデジタル資料である」ことと「アニメーションを取り入れている」という点が、自己分析とクライアントさんへのヒアリングによって、他の営業と(もっと言えばあらゆる業種の営業と)差別化できているということが分かったのです。

制作環境(ハード&ソフト)

本来は純粋にサービス内容で判断して頂くことが望ましいと考えれば、それが良いことなのかどうかは微妙なところですが、実際にセールスの対象がホームページにしろ映像にしろ、デジタルコンテンツを創作するという点では、プレゼン資料にもクリエイティブな要素が求められるべきではないかと想定した場合に、このようなプレゼン手法はとても理にかなっているのではないかと結論付けました。
そこで、今回は実際に私がどのようにプレゼン資料を作成しているかということを紹介したいと思います。必要なものはデバイスがiPadとApple Pencil、iMacで、ソフトがiPadではNoteshelf 2、iMacではKeynoteとNumbersまたはAfter Effectsになります。Noteshelf 2に関しては、ノートアプリであれば何でもかまいません。KeynoteとNumbersはMacであれば無料で使えるソフトで、KeynoteはPowerPointと、NumbersはExcelと互換性があります。After Effectsは必須ではありませんが、あると動きのあるプレゼン資料が作れるのでおすすめです。

作成の手順

ここからは私が実際にプレゼン資料を作成するにあたっての手順を説明します。

  1. 構成をまとめる
  2. データをグラフ化する
  3. プレゼン資料を作成する
  4. プレゼンする

1:構成をまとめる

以前、私が実際にプレゼンで使った資料を元に紹介しようと思いましたが、それだと外部に出せない情報が多いためにモザイクだらけになってしまいそうだったので、今回の動画のために「御社のホームページをレスポンシブデザインで作り、スマホ対応にしませんか?」という架空の提案内容で進めていきます。そのためプレゼン資料のページ数も少なめになりますがご了承ください。
まずはiPadとApple Pencilを使ってノートアプリのNoteshelf 2に考えやページ構成などをラフにまとめます。この手順はわざわざiPadとApple Pencilを使わずとも、普通の紙とペンで行っても全く問題ありません。
ここで私自身が気をつけていることは、あまり作り込みすぎないことです。その理由は2つあり、1つは単純に時間短縮のためで、もう1つは、後でKeynoteで資料を作り始めると、いろいろと変更したい部分が出てくることがあるため、作り込んでないざっくりとしたラフの方が柔軟に作業に取り組めるからです。
今回の例では、以下のような内容で構成を考えてみました。業種や販売するサービス、商品などによってこの内容は変わりますので、それに合わせてアレンジして頂ければと思います。

1:導入(質問)

質問:スマホ表示に対応していますか?
円グラフ:ユーザーのデバイスごとの閲覧率

  • スマホ 80%
  • パソコン 15%
  • タブレット 5%

補足:ユーザーの5人に4人はスマホでサイトを見ています。

2:導入(原因)

サイトからの問い合わせが減っている原因

  • SEOに弱く、検索上位表示されない
  • 使い勝手が悪く、文字が小さくて読みづらい
  • サービスに対する不安感がある

補足:スマホ対応していないサイトに限定

3:提案

最適な表示でスマホユーザーを逃さないレスポンシブデザインで解決

4:提案(メリット)

レスポンシブデザインにすれば劇的な効果が期待できます

  • SEOの効果で訪問者数が5倍に
  • ユーザビリティの向上で問い合わせ件数が10倍に
  • ついでに売上も10倍に

5:提案(根拠)

折れ線グラフ:レスポンシブデザインにした場合の年別売上推移(0年目〜3年目)

6:行動喚起

サイトリニューアル料金
通常30万円のところ、キャンペーン中につき20万円

  • セキュアなサイトに 常時SSL化
  • 目に優しく電力消費を抑えられる ダークモード化
  • SEOに強い 更新コンテンツ導入

2:データをグラフ化する

分析したことで得られる様々なデータは、グラフ化することによって視覚的に分かりやすく表示してある方が、より理解してもらいやすくなります。またこういったグラフはプレゼン資料には欠かせないものになってきますので、比較や構成、変化といったいくつかの観点から分析を行い、それをグラフに落とし込みます。
一般的にはMicrosoft OfficeのExcelを使うことになると思いますが、このExcelに取って代わるNumbersというソフトがMacでは無料な上にとても使いやすいので、Numbersでグラフを作ります。余談ですが私はもう1年ほどWord、Excel、PowerPointを使っていません。理由は私のようなMacユーザーの場合、これらに代わるPages、Numbers、Keynoteが無料で使えるからです。互換性もあるので、例えばPagesで作った書類をWord形式で書き出してメールで相手に送るといったようなこともできます。Macユーザーの方には是非おすすめです。
グラフの作り方はとても簡単です。今回は円グラフと折れ線グラフの2つを作りましたが、表に数値を入力してセルを選択し、「グラフ」をクリックして好きなグラフの形式を選ぶだけです。グラフができたらそれをコピーし、プレゼン資料を作成できるKeynoteにペーストするだけです。
これだけだと若干面白みに欠けるので、この2つのグラフをAfter Effectsで新たに作り、アニメーションGIFで書き出してみました。
After EffectsはAdobe CCという様々なクリエイティブ系ソフトのパッケージに入っているソフトの1つで、主にモーショングラフィックスを作るためのものです。Adobe CCはサブスクリプション型のサービスで、年間数万円しますが、他にPhotoshopやIllustrator、Premiere Pro、Lightroomなどクリエイターには必須の素晴らしいアプリケーションが揃っているので、クリエイターに限らずネットで何かしらのビジネスを行うような方であれば何よりもこれをおすすめします。個人的には、デスクトップでもノートでもいいのでまずはMacを1台買って、あとはそのMacにAdobe CCを入れておけば他は何もいらないとさえ思っているほどです。
円グラフは円のシェイプを必要な分だけ作成し、エフェクトの放射状ワイプで動きを付けます。キーフレームにはイージーイーズをかけておくと、動きが自然になります。折れ線グラフはパスで折れ線を描き、パスのトリミングで線が伸びていくような表現を付けます。グラフが出来上がったらAdobe CCのMedia Encoderに書き出しして、アニメーションGIFでレンダリングすればGIF動画ができるので、これをKeynoteのページに貼り付けるだけです。

3:プレゼン資料を作成する

今まで私は長いことPowerPointでプレゼン資料を作っていました。多くの方もそうだと思います。ですがここ数年でMacのPages、Numbers、Keynoteといった無料の純正アプリケーションがあまりにも素晴らしく進化しているので、今ではすっかりPowerPointやWord、Excelを使わなくなりました。ということでプレゼン資料はKeynoteで作成してきます。
まず、テンプレートが豊富に揃っているので、この中から1つ選んでそのレイアウトを使って進めていきます。直感的に使える点も優れており、またテンプレートのデザイン自体がすでに洗練されているので、構成が決まっていてテキストなど掲載する素材が揃っていれば、30分もかからず作れてしまうのではないでしょうか。
時代の流れを考えて、ダークモードのテンプレートを選択します。ダークモードについてはここではあまり詳しく触れませんが、今後急速にダークモードの流れに向かっていくことが想定されるので、ウェブ関係の仕事をしている方であれば是非覚えておいた方がいいと思います。ダークモードのメリットなどを紹介している動画が別にあるので、よければ是非ご覧になってください。
ただダークモードでプレゼン資料を作る場合に、デメリットになる可能性もありますので、そのことについても軽く触れておきます。それはこの資料を印刷する必要性が出てきた場合です。背景が黒いと、印刷したときにかなりインクを消費することになるので、印刷が前提である場合は白い背景のライトモードにしておくのが良いでしょう。
実際に私自身も何度かプレゼンの後に「紙でも一応もらっておきたい」と依頼されたこともありましたが、そのときはPDFで書き出してメールでお渡ししました。それで全く問題はなかったのですが、相手が官公庁や自治体だったりすると問答無用で紙にしなければならない場合もあると思いますので、そのあたりはプレゼンの内容や相手によって柔軟に使い分けて頂ければいいのではないでしょうか。
作成自体はとても簡単です。テンプレートを使えばすでに出来上がっているレイアウトに文字や写真、グラフなどを配置していくだけです。完成したら、KeynoteのファイルをAirDropやiCloud DriveでiPadに送ります。私の場合はiCloud Driveにアップロードし、iPadでiCloud Driveを開いてファイルを表示させています。

4:プレゼンする

ここまで来れば、あとはもうほとんど終わりです。紙芝居のように、クライアントさんの前で取り出したiPadにKeynoteのファイルを表示して、ページをスライドさせながらプレゼンするだけです。「これだったらKeynoteじゃなくて動画でいいんじゃないか?」と思われるかもしれませんが、動画でプレゼンしても良いと思います。

営業の参考に

プレゼン資料の作り方は以上になります。起業してスモールビジネスをされている方や、営業をされている方に、「こんなプレゼン資料の作り方もある」ということで参考になれば幸いです。

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