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Mac OS Mojave(10.14)の目玉新機能紹介

この記事に辿り着いた方の多くはすでにMacユーザーかもしくはこれからMacの購入を検討されている方だと思いますが、ちょっと前に提供が開始されたMacの新しいOSのMojave(モハベ)のネーミングの由来はご存知でしょうか?
ネーミングの由来はアメリカのアリゾナ州にあるモハベ砂漠です。ラスベガスを少し南に行ったあたり、Google Mapで位置を確認したらちょうどロサンゼルスとラスベガスを通る道沿いにあるようですね。このモハベ砂漠の少し南にはおなじみのルート66が走っていて、有名な映画「バグダッド・カフェ」の舞台としても有名だそうです。
余談はそれくらいにして、今回の新OSのキャッチコピーは「パワーに満ちたシンプル。」です。その触れ込み通り、目立つアップグレードはありませんが、実際に様々な機能を試してみると、地味ながら使い勝手や安全性、快適さが大幅に向上したような印象があります。

去年アップグレードされたモハベの気になる機能

今回は、2018年の9月にリリースされたMacの最新OS、バージョンは10.14になるMojaveで追加された主な新機能の紹介をします。MacユーザーでまだMojaveにアップグレードしてない方や、アップグレードは済んでいるけどまだあまり新機能を試してないという方に向けて、またこれからMacを購入したいと思っている方も含めて参考になればと思っています。
私は約18年ほどMacユーザーで、パソコンと言えばその前に数年ほどWindowsを使って以降、G3からずっとiMacを使い続けてきています。その経験から多くの方、特にこれからパソコンを買おうと思っているけどWindowsかMacか迷っている方だったり、Mac初心者の方に役に立つような情報を、他のApple製品も含めて出していきたいと思っておりますので、どうぞ宜しくお願い致します。

まずは今回の動画で紹介させて頂く新機能を一覧で紹介します。

  • スクリーンショット
  • スタック
  • ファインダー新機能
  • Safari新機能
  • ダイナミックデスクトップ
  • ダークモード
  • Continuity Camera
  • メールに絵文字
  • ボイスメモ

スクリーンショット

画面に表示されている内容を1枚の画像に収めて保存することができるスクリーンショットの機能が向上しました。画面全体を撮るにはコマンド+シフト+3、撮りたい範囲をトリミングしたいときはコマンド+シフト+4、ここまでは今まで通りですが、コマンド+シフト+5で画面下に操作パネルが表示されるようになりました。
ここではこれまで通りのスクリーンショットを撮れるだけでなく、動画として画面収録できるようになりました。今までも画面収録はQuick Time Playerを使えばできたのですが、これと同じことがスクリーンショットでもできるようになり、より素早く操作できるようになりました。さらにオプションをクリックすると保存先の選択やタイマーの時間設定、音声の入力方法を選択できるようになっています。
また、今回からこのスクリーンショットがアプリケーションとして追加されたので、ショートカットを使わずDockから呼び出して使っています。

スタック

デスクトップ上にファイルやフォルダを散らかしても、このスタックで種類ごとにまとめることができます。やり方はデスクトップ上で右クリック、スタックを使用を選ぶだけ。スタックされたアイコンをクリックすると中身が展開され、もう一度クリックすると戻ります。まとまったファイルを見たいときはブラウザをスクロールするのと同じ要領でニ本指スワイプすれば、中身が順番に確認できます。ファインダーと同じような要領で、スタックのグループ分けの条件をファイルの種類や追加日、タグなどにすることができます。

ファインダー新機能

ファインダーというのはファイルやフォルダを整理して表示させるアプリケーションのことで、Macを使う上で最も欠かせない機能です。加わった機能は2つあり、1つはギャラリー表示。ファインダーのフォルダやファイルの表示方法はグリッド、リスト、カラム、カバーフローの4種類がありましたが、このうちカバーフローがなくなり新たにギャラリーが追加されました。
カバーフローに似ていますが、下段のサムネイルをスクロールさせながら上側にプレビューされた状態で表示させられるので、画像や映像のファイルを入れているフォルダなどで活用できそうです。
それともう1つのファインダーの新機能は、右側に表示されるプレビューの下段に追加されたクイックアクション。標準アプリのプレビューと似たような機能がここで使えます。ちょっとした画像の編集が行なえます。
iPhoneなどスマホで撮影した画像の回転をさせてブログやSNSに使用したりなど、簡単な画像加工をしたいときに便利です。画像やPDFなどのファイルを加工するのがメインになりますので、プレビューで開いて編集すればいいだけの話ですが、そういった作業がより素早くできるようになっています。

Safari新機能

ブラウザのSafariにも新機能が追加されました。Macユーザーの多くはSafariではなくChromeを使っていると思いますが、私の場合は1年前ほどからこれまで使っていたChromeをやめてSafariをメインに使用しており、ファビコン表示はかなり便利に使えています。
今まではタグを固定するとこのファビコンのみが小さくなったタブに表示されるという仕様でしたが、今回から固定してないタブもページタイトルとともに左側にファビコンが表示されるので、目的のタブを探すときに便利になりました。
なお、このタブにファビコン表示以外にも怪しいサイトでいまだによく遭遇するポップアップウィンドウを許可しない設定にしたり、閲覧履歴などに基づいて表示されるターゲティング広告を制限する機能、パスワードの使い回しを警告してくれる機能など、セキュリティ面で様々な向上が見られました。

ダイナミックデスクトップ

デフォルトで用意されているデスクトップの壁紙のうち、モハベ砂漠のダイナミックを選択すると、実際の時刻に合わせて明るさが変わるというダイナミックデスクトップが追加されました。ちなみにこのダイナミックデスクトップは自作することも可能です。ダイナミックデスクトップを作る方法はいくつかあるのですが、アプリを使って簡単に作る方法もあるので、別の機会に紹介したいと思います。

ダークモード

画面の通り、Mac標準アプリの各ウィンドウのメニューバーなどコンテンツ以外の部分が黒になるダークモードが追加されました。Adobe製品を使っている方なら違和感がないと思いますが、クリエイティブ系のソフトやプログラミングで使用する場合は画面が暗い方が目に優しいので、従来のライトモードからこのダークモードに切り替えることをおすすめします。

Continuity Camera

iPhoneで撮影した写真をMacに取り込んで編集したいとき、今まではAirDropで転送したり、私の場合はイメージキャプチャという標準アプリを使って取り込んでいましたが、さらにシームレスに画像を遅れる機能が追加されました。使い方は、デスクトップで右クリック、iPhoneまたはiPadから取り込むで写真を撮るを選ぶとiPhoneやiPadのカメラが自動で起動し、写真を撮った後に右下に表示される写真を使用をタップすると瞬時にデスクトップにその写真が保存されます。
私の場合、紙の請求書や領収書などをデータとして保管したいときにこの機能を多用しています。あとでこういった書類を探したいときに、紙の状態だと引き出しからまとめて出して一枚ずつめくりながら探さなければならず、かなり面倒なのですが、この機能を使って手軽にデータ化し、パソコンに保管しておけば、いつでも素早く参照することができます。

メールに絵文字

メール作成のウィンドウのツールバーに、新たに絵文字アイコンが追加されました。スマホではおなじみの絵文字が簡単にメール本文中に挿入できるようになっています。

ボイスメモ

今回のMojaveからボイスメモが追加されました。機能はiPhoneに標準アプリとしてついているものと全く一緒なので特に詳しく説明しませんが、録音した音声はiCloud経由でiPhoneなど他のデバイスと共有できるので、今後はiPhoneで録音したデータをMacで聞いたり、その逆もあったりと、何かと重宝しそうです。

他にも大小様々な機能の追加や向上がありましたが、実際に使ってみて特に気に入ったものを紹介してみました。これは今回のアップグレードに限らないですが、OSをアップグレードする前に、サードパーティ製のアプリを使っていてそれが使えないとまずいという場合には、ネットでリサーチしたり、アプリの開発元の情報を確認したり問い合わせたりするなどして確認してから行うようにしましょう。
万が一アップグレードしたことによって使いたいアプリが使えなくなってしまっても、ダウングレードして元に戻すこともできなくはないですが、それはそれで面倒なことも多いので、アップグレードの通知が表示されたとしても勢いでアップグレードするのは危険です。その辺りは慎重に行って頂ければと思います。

個人的に今回のOSアップグレードで最も便利に感じたのはContinuity Cameraです。
ここ数年はミニマリストを目指してできる限りの紙媒体や資料のデジタル化を進めていて、書籍や名刺はスキャナーで自炊していますが、紙質や形が様々な領収書やその他の仕事で使う書類はなかなかスキャナーでデータ化させるのが面倒だったりします。それがこの機能によって一気に捗るようになりました。今ではこれらの書類は全てiPhoneで撮影してMacに取り込み、あとはまとめて1ヶ所に保管しておくだけなので、煩雑な事務作業が一気に効率化しました。

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